Processing ではじめるプログラミング 12日目(関数のお話)
今日は関数のお話をします。
関数とは、処理をする箱のようなものです。
例えば、f(x)=x+1 という関数があったとします。
イメージとしては、箱に数字を入れると1が足されて出力されます。
xに3を入れてみると(箱に3を入れる)4が出てきます。
プログラムでも、処理を行う箱(関数)を作ることができます。
一つ足すという関数をつくるためにはこのようなコードを書きます。
int f(int x){ x = x+1 ; return x; }
ここでの関数の名前はfです。入力は一行目のxという部分に入れられます。
出力はreturnのあとのxの値です。
それでは実行してみましょう!
何も起こりませんね
これは関数が呼び出されていないからです。
箱をつくっても箱の中に何も入れなければ何も起こりません。
箱に数を入れるプログラムを作ります。
void setup(){ int a = 3; a = f(a); print (a); } int f(int x){ x = x+1 ; return x; }
このプログラムを実行すると、以下の順番で処理が実行されます。
- int a = 3;
- f(a)で、今aに3が入っているので、f(3)となります。
- 関数部分int f() の部分へ行き、xに3が入れられます。
- f() の中の処理で、xに1が足されます。そのため、xが4となります。
- return x; でxに4が入っているので、4が返されます。4という結果がsetup()の中のf(a)の結果になります。
- setup()の中の処理に戻ります。 aに4が代入されます。
- print(a); でaの値(4)が出力されます。
このようにしてプログラムは実行されていきます。